業務用エアコン・家庭用エアコンのことならエアコン激安本舗

室外機のトラブル対策(異音、振動、水漏れなど)

室外機の運転音が大きくなった、いつもと違う変な音がしている。
ガタガタと、振動している。
普段はあまり目にすることもない、室外機。
実はエアコンの心臓部は室外機にあり、とても重要な部品が、たくさん搭載されています。
トラブルの種類も多いのですが、今日はトラブルの種類と対策についてご紹介します。

一般的な室外機には、音を発生する2つの部品があります。
一つは送風機。
もう一つは圧縮機です。
音の発生源としては、おおむねこの2つの部品のいずれかです。
しかし、発生源がわかっても、いずれの部品も修復は困難で、部品の交換が必要です。
「今は音が小さいから大丈夫だろう」と放置しておくと、真夏や真冬に重い故障に至るかもしれません。
音が日に日に大きくなるような場合は、速やかに交換なさる方が良いでしょう。
特に圧縮機の交換は、エアコンに充てんされている冷媒を回収する必要があり、家庭用エアコンの場合でも交換費用は4~5万円程度必要になるかもしれません(能力や年式によります)。
その場合は、エアコンを新しくした方が、安く済むこともありますので、やはり早めの対処がポイントになります。

振動

やはり、振動の原因になる部品も、送風機と圧縮機です。
過剰な振動は、室外機の内部にめぐらされた配管にも悪影響を及ぼします。
振動によるストレスで、配管が破損してガス漏れを起こすこともあります。
こちらも、部品交換が必要です。
ひどい振動ではないけれど、振動によるカタカタ音が耳障りな場合は、室外機の脚部にゴム板を敷いてみてください。
専用のゴム板もありますが、ホームセンターなどで売られているゴム板で十分です。
ただし、室外機の脚を浮かせる時は、「わずかに」浮かせることが大切です。
冷媒を通す配管が接続されていますので、大きく動かすとその接続部からガス漏れを起こすことがあります。
難しい場合は専門業者に依頼してください。

送風機からの熱風

冷房で運転した時、室外機は熱い空気を吹き出します。
これは正常な運転ですが、人にあたると、とても不快です。
また、この熱が室外機の周辺にこもってしまうと、室外機は正常な運転ができなくなり、エラーを出して停止します。
この場合は、各メーカー様から販売されている室外機専用の風向板を設置しましょう。
エアコンの購入元に調達を依頼してください。
取付は、プラスドライバーなどの、ごく一般的な工具だけで行えますが、必ずエアコンは停止させておくか、エアコンの電源を切っておいてください。
思わぬ事故につながります。
安全対策はしっかりとっておきましょう。

室外機からの漏水

こちらは主に暖房の時に、起こる現象です。
暖房時の室外機はとても冷たくなり、周辺の空気に含まれる水分を凝縮させてしまいます。
この凝縮水が室外機の底部から落ちるため、漏水しているように見えます。
この凝縮水は「室外機ドレンプラグ」という部品を設置し、排水管を設けることで解消されます。
前述の風向板と同様に、オブション部品がメーカー様に準備されていますので、ご購入元に、メーカー名と型式を伝えて、室外機の凝縮水を処理したい旨、相談なさってください。
ドレンプラグは、室外機の底面に取り付けますが、室外機を地面に直接ベタ置きしているケースでは取付ができませんので、架台などを用いて、設置高さを調整する必要があります。
つまり、冷媒配管を外して、再度接続し直すなど専門の技術と、工事費が必要になります。
もし、室外機の底面に10cm以上のスペースがあればドレンプラグの取付自体は簡単に行えます。
あとは、塩ビパイプでもホース状のパイプでも結構ですので、排水に適した場所まで配管すると良いでしょう。

油のシミのような跡がある

室外機に搭載された圧縮機は、オイルを充てんしてあります。
車のエンジンと同様に、潤滑油を混入させておかないと、圧縮機がなめらかに稼働できないからです。
この油がしみだしているということは、冷媒の回路から冷媒とオイルが漏れているということです。
冷媒は大気中だとすぐに蒸発してしまいますが、オイルはその場に残ります。
すぐに運転をやめて、専門業者への修理依頼をなさってください。
まちがっても、若干冷えるから、暖まるから、と運転しないように。
被害は大きくなり、油漏れ修理以外にも、高額な部品の交換が必要になります。
オイル漏れを発見したら、必ず停止させたまま、にしておいてください。

設置スペースがない

もう一台エアコンを設置したい部屋があるけれど、室外機を置く場所がない時でも、諦めることはありません。
脚の長い架台や、2台の室外機を乗せることができる2段架台という棚のような形状をした架台も販売されています。
施工者様の下見や、場合によっては一度、既設室外機の取り外しが生じるなど、面倒な処置が発生するかもしれませんが、簡単にあきらめることはありませんので、お知り合いの専門業者様や、エアコンの購入店にご相談なさってみてください。

エアコンの掃除

エアコンの掃除をなさることは、美しい状態を保つだけでなく、未然にトラブルや故障を防ぐという効果もありますので、ぜひ定期的に行ってください。

熱交換器

熱交換器はとてもデリケートな部品で、これを損傷すると運転の効率が落ちてしまいます。
ハケなど小さなブラシで軽く汚れを払うか、水でサッと洗い流す程度にしておきましょう。
そして、手袋を着用しておくこと。
熱交換器はとても薄い金属板の集合体です。
刃物のような鋭さを持っていますので、皮膚は簡単に切れてしまいます。
触れない、または触れても切れない、という準備をなさってから、熱交換器をキレイにしてください。

キャビネット

通常の室外機であれば、あらかじめ防錆塗装がなされていますが、長い年月使用すると、部分的に錆びてきます。
錆が酷くなると穴が開いてしまい、内部の大切な部品を傷めたり、電気部品に触れて漏電します。
丁寧にサビを落として、塗料で防さび処理を行ってくださるとよいでしょう。

送風機

室外機の内部に扇風機のような羽があります。
樹脂で成形されたプロペラですので、よほどのことが無い限り、こちらの清掃は控えてください。
力のかけ方によっては、簡単に破損してしまいます。
送風機の軸を変形させてしまう可能性もあります。
どうしても清掃なさりたい場合は、やさしく・軽く をお忘れないよう。
また、電源は必ず切っておき、絶対に送風機が回転しないようにしておきましょう。

電気回路や電子基板

こちらの清掃は絶対に行わないでください。
とても危険な部品であり、とてもデリケートな部品でもあります。
本来なら、清掃でエアコンの寿命は延びるのですが、少しでも扱い方を誤ると、電子部品はいとも簡単に壊れてしまいます。
またそれらを収めた電気箱もあけてはなりません。

まとめ

以上よくある室外機のトラブルをまとめてみました。
専門的な技術や工具がないと、対処できない場合がほとんどです。
不安な場合は、多少のお金を費やすことにはなりますが、専門業者に依頼して快適な温度環境を入手しましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

ページ上部へ戻る