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エアコンの電気代を安く抑えるポイント

どうも最近電気代が増加したような気がするのはなぜ?
エアコン暖房と電気ストーブはどっちがお得なの?
購入時に電気代を抑える機種をゲットするポイントって?
今回のテーマは電気代。
エアコンの賢い選び方、使い方をご紹介します。

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エアコンの電気代を安く抑える購入時のポイント

基本的には、10年以上前の機械と比較すると、もちろん現在のモノの方が省エネ性能に優れており、環境にもお財布にもやさしいと、言えます。
消費電力や、各地域で異なる電力会社の料金設定など、難しいことはさておいて、「これ」を観れば簡単に比較できる点をご紹介しますね。

COP

車で言うと、燃費にあたるものと考えていただいて結構です。
日本語で「成績係数」と呼ばれ、Coefficient Of Performanceの頭文字を取って「COP」です。
電力を1使って得られる冷房能力や暖房能力を数字にしたものです。
例えば、COP=2とCOP=3のエアコンがある場合、COP=3の方が、より良い効率だ、と言えます。
1の電気から、2の能力を生み出すか、3を生み出すか、を示しています。
ちなみに電気ヒーターはCOP=1となります。
1の電力で1の熱量。
構造が簡単で、比較的安く販売されており、故障も少ない電気ヒーターや電気ストーブですが、1の熱量を生み出すのに1円かかっていた場合、同じ1円でCOP=3のエアコンなら3倍の熱量を生み出している、という計算です。
では、どうしてエアコンはCOPが1より大きくなる(1の電気からそれ以上の熱を作りだせる)のか。
それは、ヒートポンプ構造を持つからです。
ヒートポンプ。
即ち、熱の汲み上げを行っているのです。
エアコンは室内機と室外機から構成されています。
暖房時の室外機は、とても冷たい空気を吐き出しています。
これは室外機が吸い込んだ外気から「熱」を汲み上げて、室内機に供給しているから。
逆に夏は、かなり熱い空気を室外機は吐き出します。
室内の熱気を室内機が汲み上げて、室外機がそれを外の空気に放出しているから、実現できる熱回路です。
外の空気をうまく利用して、(電気エネルギーだけに頼らず)熱の移動をしているから、COPが大きくなるのです。

APF

COPに代わる新基準が「APF」です。
Annual Performance Factor の頭文字でAPF。
COPの考え方にAnnual=年次での という概念が付加されています。
COPだと、冷房(もしくは暖房)期間の最も効率が良い「瞬間の値」を採用することができる、など機械の特性を前面に出すことができる反面、トータル期間でどうなるのかを表現できませんでした。
これだと、一年を通してエアコンを使用するユーザーの求めているものと、やや食い違ってきますね。
APFではJIS規格で運転環境(東京地区における木造住宅の南向きの洋室で、冷房は6月2日~9月21日・暖房は10月28日~翌年4月14日の期間中、06時~24時の18時間に、外気温度が24℃以上で冷房、16℃以下で暖房を使用した場合)が定められ、この条件の期間中を総合した値を公表します。
現在では、ほとんどがこちらのAPFで表現されております。
能力や、ラインナップにもよりますが、APFが6を超えるエアコンもあるようです。
実に1の電力で6の能力です。
逆に考えると、室内の温度調整をするのに、6の仕事をエアコンが担うとき、APF=6のものなら1の消費電力で済むけれど、APF=3のものなら2の電力を消費しなければならないということです。
エアコンを選ぶ時の参考にしてください。

APFの活用の仕方

ただし、APFやCOPを活用するとき、異なる馬力で比較すると混乱します。
A社の「8畳用」とB社の「16畳」では比較しにくいです。
まず、エアコンを設置した部屋の畳数を確認しておき、A社「8畳」とB社「8畳」のAPFを比較すると良いでしょう。

エアコン使用中の電気料金を安く抑えるポイント

では使用中にどのような点に気を付ければよいのでしょうか。

室外機

エアコンが運転する時、より重要な役割を果たすのは室外機です。
そして、冷房時に不要な熱を外に吐き出すのも室外機です。
冷房を例にしてみます。
全く同じ馬力で同じ機種のエアコンが、同じ温度の部屋の冷房をしていて、室外機の条件だけ異なっているとします。
一つは、日陰。一つは真夏の太陽がガンガン照りつける灼熱の室外機置場。
どちらが消費電力が少ないでしょう。
答えは、日陰。
熱を排出しやすい環境の方が、電力消費は少なくなります。
ただ、暖房になると室外機は日当たりが良い(気温が高い)方が望ましいです。
1年に2回も移設していたら工事費がとんでもないことになりますので、夏場は日除けをすることで、電気代の低減が図れますよ。
冬になると日除けを外します。

同じ理屈で、室外機の熱交換機に散水する方法もあります。
熱交換器は、室外機送風機の背面に、無数の薄い金属板が並んでいる部品です。
通常はこの金属板の間を送風機で通風することで、排熱(冷房時)していますが、ここに適量の散水をすることで効率を一気に上げることができます。
ただ、一気に上げるのはいいのですが、常時水を撒くので水道代が跳ね上がるし、水の無駄遣いです。
また、条件が重なると藻がビッシリ生えて故障しますので、あまりおススメはしません。

藻が生えると、通風もしません。
こうなると暖房も冷房も効率がガタ落ちです。
熱を交換しない、しにくい状態は電気代の上昇につながります。
同じように、熱交換器にホコリ・チリ・草・ゴミなどの異物が詰まる状態も厳禁ですよ。
整理整頓。
熱交換器はつまりがないか、送風機の吐き出し部に邪魔がないかは、常に確認しましょう。

室内機

冷房運転と暖房運転は冷媒を逆回転させることで実現しています。
つまり、室内機の熱交換器も室外機と同様に考えることができます。
室内機の熱交換器を定期的にクリーニングすることは、衛生を保つだけでなく電気代の抑制にもつながります。
また、室内機にはフィルタが搭載されています。
これも目詰まりしていては、電気代が抑えられません。
エアコンは設定温度を目指してドンドン電気を使いますが、肝心の空気が熱交換器を通らない、通る量が少ないのでいつまで経っても室温が設定温度に近づかない。
効率が非常に悪い状態です。
というより、ただのムダですね。
定期的に、清掃をしましょう。

扇風機を併用するテクニックもあります。
冷房時に設定温度が22℃だとします。
扇風機をうまく利用して空気の循環を図ることで24~25℃設定でも同等の冷房効果を得ることができます。
冷房前の室温が28℃だとすると、22℃にするより24℃にする方が仕事量が少ない。
つまり電気代はよりかからない、ということです。
特に冬場の暖房は循環が効果的です。
天井にシーリングファンなどをお付けの方は、活用しましょう。
暖められた空気は天井にこもりがちです。
弱くてかまいませんので、良い対流を作ってください。

ちょっと意外に思われる方法もあります。
入タイマーを使います。
冷房時に使えるテクニックです。
就寝前に、日の出前2~3時間のタイミングで運転を開始するようセットします。
寝起きが快適です、という効果ではありません。
エアコンの仕事を、より快適な環境で行うのです。
どうしても運転開始の、「室温と設定温度の差」が大きい時により多くの電気を消費してしまいますが、それを朝が来る前(つまり日射量が少ないタイミング)に済ましておくのです。
もちろんその頃は、まだ室温も上がっていないので、エアコンは「さらに楽」に仕事ができる、即ち電気代が少なくて済むという目論見です。

最後に、換気量を申し添えておきましょう。
調理などをする時、換気扇を運転すると思います。
換気をする、ということは、空気を排出する。
空気を排出するということは、外の空気を捨てた分だけ取りこんでいるということです。
せっかく適温まで作り上げた空気を捨てて、新たに温調し直さなければならない空気を取りこむ。
どう考えても、無駄ですね。
調理時の換気は必要ですし、新鮮な外の空気を入れることもとても重要です。
大きな量の空気を換気する場合は、エアコンを止めてからにしましょう。
無駄な運転=無駄な電気代です。

まとめ

概要だけですが、電気代について考えてきました。
エアコンは、電気機械ですので「頑張ろう」とする時に、より大きな電気を消費します。
(当然と言えば、当然ですが…)
運転を開始した時、室温と設定温度の差が大きいほど、頑張ろうとします。
ここを逆手に取ることが、電気代低減のポイントです。
頻繁に無闇な入り切をしない。
換気をする時は、エアコンを停止する。
室外機が、「楽に」仕事ができる温度環境を整えてあげる。
エアコンが頑張っても、肝心の空気が通りにくいような熱交換器やフィルタは清掃する。
夏はカーテンで日光を遮断し、冬は日光を可能な限り取りこむ。
入タイマーを活用して、頑張りやすい時に頑張らしておく。
機械の性能向上はメーカーさんに任せておいて結構ですが、使い方はユーザー様にかかってきます。
工夫と知恵で、無駄な電気代をガツンと減らしましょう。
関連リンク:【節電】エアコンの電気代に関するあらゆるお役立ち

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